最新の台湾カルチャーを発信する大型イベント「2022 TAIWAN PLUS」(タイワンプラス)が9月17、18両日、東京都台東区の上野恩賜公園で開かれた。人気の台湾スイーツなどのブースには長い行列ができ、多数の来場者でにぎわった。
蔡英文総統が会長を務める「中華文化総会」の主催。昨年、一昨年はコロナ禍で取りやめており、2019年以来の開催となった。このイベントに合わせて、江春男副会長らが来日した。
イベントは「台湾吉日」をテーマに70のブースが設けられ、「神農生活」「來好LAI HAO」「久順銘茶」「連珍」「DAYLILY」「ヂェン先生の日常着」「台湾ビール」などの人気のスイーツ、飲料、デザイン着、日常グッズなどの企業、団体がそろった。観光PRでは台北、高雄、台南に加え、来年に「世界客家博覧会」の開催を予定している台湾北部の桃園市がブースを出した。中央ステージには「雷昇傳藝劇団」「Fire EX. 滅火器」など8組のアーティストが登場し、お祭り気分を盛り上げた。
17日午前10時からのオープニングセレモニーでは、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の謝長廷代表は日台交流の促進を強調し、このイベント内容について「台湾の日常生活がつまった、台湾らしいイベント」と紹介した。日華議員懇談会の古屋圭司会長(衆院議員)、台湾に留学経験がある樋口高顕・千代田区長らが挨拶に立ったほか、東京都の小池百合子知事がメッセージを寄せた。
会場の一番人気は、サンドイッチの人気店として知られる「洪瑞珍」のブースで、17日には午前11時の一般入場開始と同時に客が殺到し、50㍍以上の行列ができた。お目当てのサンドイッチをゲットできた20代の女性は「この2年間、台湾に行きたいけど、行けなかったので、食べたかった。混雑が予想されたので、開門を待って走ってきた。次は台湾へ行って食べたいですね」などとうれしそうに話した。
中華文化総会は、日台の相互理解に功績があったとして今年度の日本外務大臣表彰を受けている。来年もこのイベントが行われる見通し。また、江副会長は今回の来日で、自民党本部を訪れ、安倍晋三元首相の弔問記帳を行っている。